最近、メモリがちょっと高くなってきました。

72ピンのSimm32MBで8000円近くしてました。どうしたもんでしょうか(笑)

まぁ昔からすれば安いですけどね。

僕がFM−TOWNSを買った頃は、1MBで1万2〜3千円してたものですが(^^;;

ここまで安いとメモリ増設を考えている方も多いでしょう。しか〜し!

TOWNSで使えるメモリには条件があります。ここではその条件について説明します。


注意:メモリーを買ってきて、メモリー自体が不良品などでない限りは、メモリー会社や

    富士通(株)への苦情等はやめましょう。

    あくまでも自分の責任の元で、行ってくださいね。僕も責任はもてないです(^^;;


☆FM−TOWNSで使えるメモリの条件☆

・ピン数が72ピンのもの。他のピン数のものは使えません。
・パリティが「無し」のもの。「あり」でも使用できますが高いです(笑)
・アクセススピードがなるべく速いもの。60nsのものが推奨です。
・TOWNSでメモリ実装量が認識できるSIMM−IDが設定されているもの。

SIMM−IDについて・・・

TOWNSは、起動時にSIMMの67ピン〜70ピンまでの結線状態を調査して
メモリ実装量を認識しています(たぶん)。詳細は以下のようになっています。


SIMMの72ピンのうち、67〜70ピンまでがSIMM−IDに割り当て
られているようです。このSIMM−IDの接続状態で、SIMM容量を認識
しているようです。下に図で示します。

このピンの状態を見る事により、TOWNSで使用できるかどうかを判断します
縦に結線しているものが多いので、結線状態を縦に並べた表にしました。

↓結線状態/SIMM容量→ 1MB 2MB 4MB 8MB 16MB 32MB
67ピン状態 × × ×
68ピン状態 × × ×
69ピン状態 × × × ×
70ピン状態 × ×
○→ GND(小さい部品で結線されている)
×→ OPEN(結線されていない)

この条件を満たしたものが、TOWNSに無改造で使用できます。
条件を満たさない場合は、GNDの削除やハンダ付けによる結線が必要です。

SIMM−IDは右端に配置されていない場合もあるので注意が必要です。
(例)1. 右下に4つ横に並んでいるもの
   2. 右下に横に2つ×2段で並んでいるもの
   3. 多層基盤の下の層で結線されて、中央に4つ並んでいるもの
   4. 多層基盤の下の層で結線されて、左右両端に2つずつ存在するもの

   1.と2.は、表面の結線状態を追跡すれば確認できますが、
   3.と4.は、表面で判断しづらいので極力避けるほうが良いと思います。


FM−TOWNSの各機種の実装できるSIMMのメモリ容量を示します。

機種名 1MB 2MB 4MB 8MB 16MB 32MB
初代1/2 × × × ×
2代目1F/2F/1H/2H × × × ×
3代目10F/20F/40H/80H × × ×
UX/UG/UR × × ×
CX/HG × × ×
HR × × ×
ME/MF/Fresh・TV ×
MA/MX ×
EA/Fresh・E・T・ES・ET・FS・FT × ×
HA × ×
HB/HC × ×

FM−TOWNS各機種の実装できるSIMMの最大アクセススピードとスロット数

機種名 アクセススピード(ナノセック) スロット数
初代1/2 100ns
2代目1F/2F/1H/2H 100ns
3代目10F/20F/40H/80H 100ns
UX/UG/UR 100ns
CX/HG 100ns
HR 100ns
ME/MF/Fresh・TV 80ns
MA/MX 80ns
EA/Fresh・E・T・ES・ET・FS・FT 60ns
HA 60ns
HB/HC 60ns

複数のメモリ間での相性や、本体との
相性により、遅いメモリを差すと、動作中にハングする場合があります。
ハングが発生する場合は、以下の作業をお薦めします。
1.接続部の金メッキの部分の清掃を行う。
2.メモリソケットの接続順番を変えてみる。
3.遅いメモリを外す。
これだけやってダメなら、ショップに交換をお願いしましょう。


メモリを装着するときの注意点。

1.ペンティアムが搭載されている、モデルHBとモデルHCでは、同じ容量の
  メモリを2枚同時に増設しなければいけません。
2.10F/20F/40H/80H で、4M以上のメモリを増設する場合は、純正メモリ
  に付属のジャンパピンを装着する必要があります。


増設できたSIMMのメーカーと型番

横80文字に圧縮したため、略語の説明をします。
機→機種名です。
改→改造の必要性です。「−」は無改造でOK、「▲」は改造の必要あり、です。
パリティはすべて無しでした。

容量 速度 基盤メーカー(品番) チップメーカー名と型番
MA 32MB 60ns ADTEC HY5117400 JC-60 9509B KOREA
ME 16MB 70ns BUFFALO(Q16SIM72P32B7) OKI M5117400-70J 50222669B9Z
MX 32MB 60ns ADTEC HY5117400 JC-60 9518B KOREA
MX 32MB 60ns 関東電子 AP-SIM326-32M TOSHIBA TC5117400J-60
MX 16MB 70ns 富士通 KMM5364103AKG-7 KM44C4100AK-7(AJ-7) KOREA
SN 32MB 60ns GREENHOUSE GH-328MA/60 TI KOREA-60 Z417400G GA55Z190G
MX 32MB 60ns CK32M32C KOREA HM5117400AS6
HC 16MB 60ns N32M44B KOREA HM5117400AS6(日立マーク)
MA 16MB 60ns TEXAS TM497BBK32-60 TI -60 TMS417400DJ VBP 4231 0G
MX 16MB 60ns ADTEC ADV-16M16FN TI -60 TMS417400DJ PB 58A81K P

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*この情報はNifからの転載です*